世界中で約4,000万人に使用されている自己分析テスト教材の英日翻訳を、
「ダブルバックトランスレーション」で完成度の高い仕上がりに
主にビジネス研修として、世界中で使用されている自己分析テスト教材。その英日翻訳という栄えある案件に翻訳ユレイタスが選ばれたのは、トライアル翻訳の質の高さが決め手でした。お客様は発注にあたって様々な翻訳会社を比較検討されており、翻訳ユレイタスもその一社としてトライアル翻訳を実施。翻訳の結果と適正な価格帯、スムーズな対応などあらゆる点において高評価をいただき、本格的に案件がスタートしました。本案件でお客様が最も重視されたのは翻訳の精密さ。オリジナルである英語版の意図を正確に汲み取らなければ、英語版と日本語版で異なる自己分析結果を招くことになりかねません。日本語でも英語でも同じ結果を導き出すこと。そのためには、一部の高度なスキルを持った翻訳会社しかご提供できないダブルバックトランスレーションサービスを実施、翻訳の確実性を高める工夫をしました。
心理学分野の翻訳は専門用語が多く、幅広い知識が必要とされます。翻訳ユレイタスでは、まず心理学分野において実績ある翻訳者数人に対して翻訳テストを実施。分野への造詣と高い語学能力、巧みな文章力を併せ持つ翻訳者一人を厳選し、全ページの英日翻訳を任せました。数人の翻訳者によって作業を分担すれば、その分納期は短縮されます。しかし本案件ではお客様が納期よりも品質を重視しており、一人の翻訳者がじっくり取り組むことでお客様の意図を的確に把握でき、高品質な翻訳に繋がると考えたのです。このように、翻訳ユレイタスではお客様のご要望に応じて、これまでに蓄積されたノウハウを活かした最適なチーム編成やプランニングにより、期待以上のパフォーマンスを発揮しています。
翻訳ユレイタスは作業を開始するにあたり、まずは用語のデータベース作成に着手しました。お客様の意図に準拠したデータベースを作成し翻訳ツールに落とし込むことで、作業効率が飛躍的に向上するほか用語の一貫性を保つというメリットが挙げられます。ただし、必ずしもデータベースの用語が全文に対し画一的に使用できるというわけではありません。文脈との整合性や文章の意図によっては、異なる用語を使用した方が適切な場合もあるからです。そのような場合にはプロジェクトマネージャーからお客様に提案し、その都度データベースを更新することで相互理解を深めていきました。
本案件では、お客様が英語ネイティブのため、はじめに英語から日本語に翻訳した後、別の翻訳者が元の言語に翻訳し戻す「ダブルバックトランスレーション」を実施しました。ダブルバックトランスレーションには本案件に関わっていない翻訳者が原文を見ずに行うので、客観性や公平性のある英文原稿が仕上がります。それを第三のチェッカーが訳文の正確さを検証し、翻訳の精度を高めていきます。また、お客様には逆翻訳された英語原稿で自己分析を行い、オリジナルと同様の結果が導き出せるかどうかを確認していただきました。同時に各翻訳工程ごとに品質チェックをお客様と行うことで翻訳の方向性を確認し、高品質な原稿が完成。お客様からも品質・サポート体制ともに高い評価をいただくことができました。
「お客様と翻訳者を繋ぎ、高品質の翻訳に仕上げること。それがプロジェクトマネージャーの役割です」
受注の決め手となったトライアル翻訳とは?
翻訳ユレイタスでは、原稿の一部分を無料または有料で試しに英訳・翻訳できるトライアル翻訳を提供しています。本案件もトライアル翻訳の品質に高い評価をいただいたことが、正式なご依頼に繋がりました。トライアル翻訳のご利用には文字数などの条件もありますが、翻訳ユレイタスの品質を実際にご確認いただけますので、まずはお気軽にお問い合わせいただきたいですね。
トライアル翻訳の高評価から始まった本案件でしたが、翻訳作業において最も難しかったことは何でしたか。
本案件では、いかにお客様との相互理解を深めるかという点を重要視していました。はじめに翻訳を開始するにあたり、お客様から多くのご要望をいただいておりました。そのご要望一つひとつを的確に把握し、まず自分自身が原稿への理解を深めてから、翻訳者にも分かりやすいように伝え方などを工夫しました。また、作業中に翻訳者から質問があがった際にもすぐに答えられるよう、常に進行状況や原稿の内容把握に努めました。
お客様と翻訳者の架け橋のような存在なのですね。
まさにその通りです。もしお客様の隣に翻訳者が座って翻訳作業をすることができたら、どんなにスムーズに進むでしょう。しかし、物理的にも時間的にもそのようなことは不可能なのです。私たちはお客様と翻訳者の間に立ち、お客様への深い理解を促し、翻訳者からあがってきた原稿が本当にご要望に応えられているかどうかをチェックします。その結果、翻訳者がまるで隣にいるかのような、かゆいところに手の届く高品質な翻訳に仕上がるのです。
ダブルバックトランスレーションについて教えてください。
「ダブルバックトランスレーション」は、経験豊富かつ高い技術を持った翻訳者やチェッカーを豊富に抱える翻訳会社にしかできないサービスです。対象言語に翻訳された原稿を再び元の言語に戻すことで、翻訳が正しいかどうかを客観的に検証することができます。元の原稿と逆翻訳された原稿を比べることであやふやな部分を修正し、語句や表現が洗練され、翻訳の精度を高めることが可能です。高精度の翻訳を必要とする薬事関連文書(指示事項回答書、治験薬概要書など)や特許申請文書でご利用いただくことが多く、今回も往復翻訳を実施した結果、お客様から高い評価をいただくことができました。