お客様は消化器学に関する論文を日本語で執筆されており、ご自身の研究成果であるその論文の、海外ジャーナル投稿をご検討でした。研究成果をグローバルに共有する事で、より多くの研究者が参照でき、研究プロセスなどを支援する事が出来ます。
また、お客様は自身の研究結果を医師に提供することで、消化器の病気に苦しむ世界中の患者を支援したいと強く願っていました。この研究により、医師はより正確に患者の病気を診断し、適切な治療を行うことができるようになるでしょう。
しかし論文は日本語で書かれており、読み事ができるのは日本人や日本語に堪能な人のみです。 そこでユレイタスは、お客様専用のカスタムパック(日英翻訳+英文校正+図画編集+代理投稿)を用意し、この案件に取り組みました。お客様は以前ユレイタスをご利用くださっており、前回同様ベテランのプロジェクトマネージャーが本件を担当いたしました。
最初のステップは日本語の論文を英訳する事です。医学分野をさらに細分化し、お客様の原稿と同じ消化器学を専門とする翻訳者を選出。専門用語などもカバーした、ネイティブが読みやすい翻訳に仕上げました。
また翻訳の際には翻訳管理システムなどのツールを使用。翻訳メモリによる繰り返し作業の削減、指定された訳語のリアルタイムな反映、一貫性維持を目的とした過去の翻訳の提示、翻訳チェックのワークフロー確保など様々な機能を駆使し、翻訳を正確かつ迅速に行いました。
翻訳が行われた後、原稿は英文校正に回されます。ここでは原稿分野の消化器学に精通する英語ネイティブが、翻訳された文章を徹底的にチェック。文法や専門用語の確認はもちろん、フォーマットの調整や論文の構造や論旨の展開チェックなども行います。単なるチェック作業ではなく、英語に翻訳された論文の品質を最大限高めるため校正を行うのです。
1人目の校正が終わると、また別の英語ネイティブが校正を行います。2名体制で英文校正を行う事で、ミスや曖昧な表現を限りなく減らし、海外ジャーナルに投稿・アクセプトされる品質に仕上げます。
表や図、グラフなどは、論文内容の理解を助ける重要な要素です。ユレイタスの図画編集では、このような本文ではない部分の翻訳、校正、チェックも行います。
論文全体の翻訳や校正が完了したら、原稿の見栄えの調整作業に移ります。行間、フォント、見出しの整列の適切さや一貫性を考慮して、原稿全体を美しく整えます。
また、ジャーナルに提出された原稿が指定されたガイドラインに従わない場合、リジェクトされる可能性が高くなります。ジャーナルの要件に精通した専門家が、細部に至るまで最終確認を行います。
お客様は自分の研究を発表したいと考えているジャーナルをすでに決めておられました。お客様が投稿を考えているジャーナル Neurogastroenterology & Motility は、お客様の研究テーマに合致しており、弊社の専門スタッフも同意見でした。
代理投稿ではお忙しいお客様に代わって、専任の担当者が各ジャーナルの投稿手続きに必要な条件や資料を調べ、ジャーナルへの投稿を代行するサービスです。本件でも担当者がお客様に代わりジャーナルに連絡を英語で行い、必要条件を確認しながらチェックリストを作成。著作権に関する提出資料やカバーレターの作成なども行いました。
全ての関連業務は滞りなく行われ、無事ジャーナルは投稿・アクセプトされました。
投稿支援サービスを利用して良かったです。投稿支援チームの皆様はプロセス全体をサポートしてくださり、原稿提出からアクセプトまでがスムーズでした。また、ネイティブ校正者のコメントのおかげで原稿を改善することができ、私からのフィードバックや修正文もすぐに反映してくださいました。他の方におすすめできるサービスだと思います。