権威ある学術団体が発行する書籍を当社翻訳チームが正確無比に翻訳
日本学術振興会の助成を受け、英語で出版されることとなった書籍の日英翻訳
クライアントのニーズに沿った質の高い翻訳
風間書房より刊行され、学術的価値の高さから日本学術振興会の助成を受けて英語版が出版されることとなった研究書。正確さが求められる翻訳を当社が担当しました。
この規模の分量の翻訳の場合、訳語統一のために対訳リストが不可欠ですが、クライアントから提供されていませんでした。
翻訳対象外の様々な要素を、翻訳ファイルの中に手作業で埋め込まなければなりませんでした。
通常のサービス範囲外の作業として、参考・引用文献に対応するデジタルオブジェクト識別子(DOI)の検索を行いました。参考文献が膨大な数に及ぶため、この作業には非常に時間と労力がかかりました。
毎月、章ごとの納品を行い、そこでクライアントが加えた修正を、その後の章に対しても加える必要がありました。
納品後にアフターサービスを提供するのが当社の規程ですが、本件の場合は、ファイル全体ではなく、各章の納品ごとにアフターサービスを実施。クライアントが当社とやりとりをして、原文の意味が正しく反映されるよう訳文を修正すること希望しました。
同分野に精通した翻訳者やチェッカーのプロフィールをクライアントに提供し、お好みの翻訳者、チェッカー、校正者をお選びいただきました。
クライアントによる提供がなかったため訳語統一のための対訳リストを当社で作成。リード翻訳者が、対応表を作成し翻訳に関わるチームの他メンバーにも共有しました。
プロジェクトマネージャーがクライアントとリード翻訳者の間のコーディネートを行いました。それを受け、リード翻訳者が他の翻訳者たちとの間で調整を行い、クライアントの期待に応え、質の高いパフォーマンスが行えるようチームの目線合わせを行いました。
経験のあるエディターを選任してDOIを担当させました。参考文献は相当な分量があり、その一部は外国語や翻訳であったため、その一覧のDOIの検索は大変な作業でした。しかし、徹底した仕事ですべての参考文献を網羅することができました。
翻訳チームは、クライアントの質問やコメントに対する回答を準備しながら、その後の納品分の翻訳の進捗を把握。クライアントは、質問や修正内容が、翻訳作業途中のファイルに対しても反映されることを望んでおり、翻訳チームには、クライアントの期待に沿って仕事を進めることが求められました。
クライアントは、各章の翻訳後すぐに質問や指示をフィードバック。その結果は、チーム内で共有され、その後に納品される部分にも反映されました。通常よりも頻繁なクロスチェックを行うことにより、クライアントのニーズをしっかりと把握し、確実な翻訳を納品することができました。これを可能にしたのは、優れたコーディネートと、細やかなプロジェクトマネジメントです。