はじめに
クリムゾンインタラクティブの翻訳事業部門ユレイタスでは、翻訳の精度の異なる3段階の翻訳プランを提供しており、ハイエンドなものから順に、レベル3(クオリティ翻訳プラン)、レベル2(バランス翻訳プラン)、そして最安値のMTPE(機械翻訳+専門家の校正)があります。 日英翻訳も英日翻訳も同様です。ここでは、各プランの作業過程における確認事項と「品質の達成水準」を説明いたします。
エラーの分類
ユレイタスでは、下記のポイントを「翻訳の瑕疵」と認識しており、作業過程で確認を行っております。
訳抜け |
ソース言語にある箇所がターゲット言語から欠落していることを「訳抜け」と言います。ただし、文章の流れを良くするために重複や反復箇所を意図的に省略することがあり、この場合は訳抜けとはみなしません。 |
誤訳 |
ソース言語の内容や情報が、ターゲット言語に的確に反映されていないことを「誤訳」といいます。 |
専門用語ミス |
原稿と同じ学術分野・産業分野で使われている用語を踏まえていないことを「専門用語ミス」といいます。 |
不明瞭な文体 |
意図の読み取れない文章、読解に困難を与える文章を「不明瞭な文体」といいます。 |
MTPE(機械翻訳+専門家の校正)の達成水準
サービス名 |
MTPE(機械翻訳+専門家の校正) |
翻訳プロセス |
機械翻訳後に論文内容の知識を持つ2名の専門家による校正 |
おすすめの用途 |
国際ジャーナルに投稿する論文、大勢の目に触れる公文書(ホームページ、プレスリリース)など |
訳抜け
誤訳
- ソース言語の重要な意味や内容が、損なわれることなくターゲット言語に移し換えられていることを確認します。
専門用語
- 原稿と同じ分野に通じた専門家を翻訳者に起用することを保証します。
- 対訳リストを利用することを保証します(お客様がご提出された場合のみ)。
文体
- 内容が理解できる程度の読みやすさを備えた訳文であることを確認します。
専門家の校正(ポストエディット)サービスの達成基準
サービス名 |
専門家の校正(ポストエディット) |
プロセス |
お客様の論文の専門分野に精通する専門家2名による校正 |
おすすめの用途 |
機械翻訳文の品質向上や国際ジャーナルに投稿する論文など |
訳抜け
誤訳
- ソース言語の重要な意味や内容が、損なわれることなくターゲット言語に移し換えられていることを確認します。
専門用語
- 原稿と同じ分野に通じた専門家を校正者に起用することを保証します。
- 対訳リストを利用することを保証します(お客様がご提出された場合のみ)。
レベル2(バランス翻訳)の達成水準
サービス名 |
バランス翻訳プラン |
翻訳プロセス |
翻訳者、クロスチェッカーの計2名による作業 |
おすすめの用途 |
ラフな原稿では物足りない方、正確な翻訳を重視される方向け。ビジネスコミュニケーション(報告書、プレゼンテーション)など。 |
訳抜け
- 段落単位での抜けがないことを確認します。
- 文章単位での抜けがないことを確認します。
- フレーズ単位での抜けがないことを確認します。
誤訳
- ソース言語の句・文・段落の意味・内容が、損なわれることなくターゲット言語に移し換えられていることを確認します。
- 著者の伝えようとする文意に、著しい誤解を招く恐れのある変更が加えられていないことを確認します。
専門用語
- 原稿の分野に合った、的確な専門用語が使われていることを確認します。
- 対訳リストを利用することを保証します(お客様がご提出された場合のみ)。
- 科学分野の原稿である場合、適切な科学用語が使われていることを確認します。
- 専門用語に関して不明点がある場合にはお客様に申し送りを伝えることを保証します。
文体
- 実用レベルの読みやすさを備えた文章であることを確認します。
レベル3(クオリティ翻訳)の達成水準
サービス名 |
クオリティ翻訳プラン |
翻訳プロセス |
翻訳者、チェッカー、エディターの計3~4名による作業 |
おすすめの用途 |
大勢の目に触れる公文書(ホームページ、プレスリリース)や、メディアに掲載される雑誌記事、書籍など、流暢で読みやすい言語表現が必要な場合。 |
訳抜け
- 段落単位での抜けがないことを確認します。
- 文章単位での抜けがないことを確認します。
- フレーズ単位での抜けがないことを確認します。
誤訳
- ソース言語の句・文・段落の意味・内容が、損なわれることなくターゲット言語に移し換えられていることを確認します。
- 著者の伝えようとする文意に、著しい誤解を招く恐れのある変更が加えられていないことを確認します。
専門用語
- 的確な専門用語が使われていることを確認します。
- 対訳リストを利用することを保証します(お客様がご提出された場合のみ)。
- 科学分野の原稿である場合、適切な科学用語が使われていることを確認します。
- 専門用語に関して不明点がある場合にはお客様に申し送りを伝えることを保証します。
文体
- 翻訳由来のぎこちなさが極力排除された、自然で読みやすい訳文が作成されていることを確認します。
スタイル
- 正しい句読法(ピリオド、コンマなど)が使われていることを確認します。
- スペルミスや誤字脱字がないことを確認します。
- 同じ文書内で同じ用語・表現が一貫して使われていることを確認します。
免責事項
- 各プランの品質達成水準は、翻訳業界で一般的に使われている業界スタンダードに基づいて規定しております。
- 十分な作業日数を確保できない特急納期での対応時には、上記の水準を達成できないことがございます。
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